知らない人とも挨拶やスモールトークをするのが一般的な英語世界

海外での英会話 海外移住の現実

英語圏に海外移住してから、わたしが日本との違いを感じ続けているのは、スモールトークの文化についてです

今回は、英語でのスモールトークについての体験談を書きたいと思います

スモールトークとは?

スモールトークとは、偶然その場に居合わせた人たちが、ごく短い時間(1分〜数分くらい)に交わす、ちょっとした会話のことです

相手は、知り合いの場合も、まったく知らない人の場合もあります

たとえば、バス停でバスを待っている時、劇場で長い行列に並んでいる時、隣の家の人と出かけに顔を合わせた時・・・

どんな場所でもスモールトークは発生します

スモールトークのトピックは多岐に渡ります

お天気の話、家族の話、仕事の話、最近のスポーツや映画の話、地域のイベントの話など、基本的に当たり障りのない話をすることが多いでしょう

いつでもどこでもスモールトーク。そして店員には必ず挨拶する

英語圏の国に移住して実感したのは、人々がいつでもどこでもスモールトークをすることでした

年齢も性別も人種も関係なく、居合わせた人たちが気軽に言葉を交わします。二度と会わないだろう人たち同士でも、です

たとえば、特別なことがないわたしの普通の一日でも、すくなくとも数回はスモールトークの機会があります

  • バス停でバスが来るのを待つ間、ときどき同じバスになる人と天気の話をします
  • 職場近くのカフェで、ほかの客と新しい焼き菓子について立ち話をします
  • オフィスでは、エレベータホールやエレベータの中で、(たとえば)先週のハロウィンの話をします
  • 帰りに寄ったスーパーマーケットで、安売りされているかぼちゃを抱えた人が、どのかぼちゃがおいしそうに見えるかをわたしに説明してきます

わたしは日本の地方都市で生まれ育ったので、知らない人同士がちょっとした言葉を交わす光景には、それなりに馴染みがありました

しかし、大人になってから経験した首都圏の生活には、スモールトークの文化はありませんでした

海外の場合、スモールトークにまで発展しない時でも、お店では店員さんの顔を見て必ずはっきりと挨拶します

これもまた、東京近郊での生活との大きな違いでした

日本のコンビニやキオスクでは、店員さんに挨拶をしない人のほうが多いのではないでしょうか

日本では、店員さんのほうも、客の顔を見ずに「いらっしゃいませ」と連呼していることがありますね

それらが特に失礼とみなされることもなく、社会的に受け入れられていると思います

海外で同じことをすると失礼とされますし、場合によっては怪しい人ではないかと警戒されてしまいます

このことにまつわる、わたしの体験談をご紹介します

体験談 お店では最低限の挨拶をしないと不審がられる

これは、海外移住の下見のために北米を訪れていた時の、わたし自身の体験談です

201X年、わたしは当時のパートナーと一緒に、東海岸の都市に数日間滞在していました

ちなみに、このパートナーは日本で育ち、ほとんど日本を出たことがない人です(これは、わたし自身もそうでした)

・・・

電車で街についてすぐに、わたしたちは宿泊先の近くにある小さな商店へ行きました

夕食までまだ時間があったけれど、空腹だったので、おやつを買おうとしたのだったと思います

その商店は、日本のコンビニのような品揃えのお店でした

手で引いて開けるタイプのガラスドアを開けて、パートナーはお店に入りました。わたしも後に続きました

レジには店員さんが静かに立っていましたが、パートナーは目もくれず、目当てのものを探しに店の棚の列に向かいました

レジにいた店員さんは、その場を動かないまま警戒した面持ちで、彼の背中を目で追いました

まだお店の入り口にいたわたしは、緊張した空気を感じ取り、店員さんに「Hello」と声をかけました

店員さんは、明らかに安心した笑顔をこちらに向けて、「Hello!」と返しました

やがてパートナーが戻ってきて、レジのカウンターにガムか飴を出して、支払いをしました

彼はお金を払う間、店員さんの顔を一度もまともに見ませんでした

わたしは店員さんの顔を盗み見ました。店員さんは、再び険しい顔に戻っていました

外へ向かうドアを開けながら、わたしが「Thank you!」と声をかけると、店員さんの顔にはふたたび笑顔が戻りました

「Have a good day」、と店員さんはわたしの目を見て言いました

・・・

パートナーは、海外ではコンビニやキオスクでも客は店員さんに挨拶する、という習慣を知らなかったのだと思います

わたしも彼と同じく海外経験が少なかったものの、知識として「海外では店員さんに挨拶するべき」ということをたまたま知っていました

おかげで、その場の雰囲気を繕うことができたので、よかったと思います

しかし同時に、挨拶をしない人はあからさまに警戒と軽蔑の目で見られることを初めて実感し、少しショックを受けました

この時の経験は、その後の海外移住で、お店の人にかならず挨拶をするようになったという形で、わたしの人生に役立ちました

海外移住後の現実 スモールトークがなかなか上手くできなかった

ホームステイや留学、旅行などで海外経験が豊かな人にとっては、スモールトークをすることは常識で、やり方や話題に困ることも少ないのではないでしょうか

しかし、わたしはそのような経験がない状態で海外移住したため、最初は緊張してしまい、スモールトークが上手くできませんでした

「スモールトークをするものだ」という情報だけは知っていて、経験が足りない状態でした

バス停で知らない人に話しかけてもらっても、その人の話している英語が聞き取れないことは日常茶飯事でした

英語が聞き取れない場合の対応については、ブログ記事を書きましたので、よかったらご覧くださいね

相手の英語が聞き取れない時、どうする? わかったフリをするのだけはやめよう
英語が苦手だったけれど、英語圏へ海外移住したカメグミです そんなわたしが、英語で人と話している時に「これだけはやめよう」と思っていることを紹介します それはタイトルのとおり「わかったフリをすること」です。これは相手に対して本当に...

また、いつも同じ場所で会う人と、いつもその日の天気の話しかできないことも、非常にもどかしかったです。つまり、質問や話題の提供が下手でした

しかも、「挨拶やスモールトークをしないと、良い関係性を作ることができない」ということも知っていたので、プレッシャーもありました

このつらい状況は、練習と時間が少しずつ解決してくれました

スモールトークに慣れるコツは、相手を警戒しないこと

スモールトークが急激に得意になる特効薬はありませんが、重要なのは、相手を警戒しない気の持ちようだと思います

夜に一人歩きをしていて話しかけられた状況なら別ですが、日中のバス停でバスを待っている間に話しかけてくれた人が、害意を持っているとはあまり考えられません

相手は善意から(もしくは、そうするのが習慣で)あなたに声をかけてくれているだけです

「正しい英語をしゃべらなければ」とか、「伝わらなかったらどうしよう」とか、そんなことを考えて身構える必要はありません

同じ時代に同じ地域で生活しているというのは、とても確率の低い偶然であり、一種の奇跡です

たまたま目の前にいる人ととの小さな出会いに感謝して、ちょっとしたおしゃべりを楽しもうとする気持ちが大事だと思います

お読みいただき、ありがとうございました