海外移住前に、日本の銀行口座を整理して減らそう

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日本円で持っていた貯蓄は、海外移住をきっかけにほぼ外貨に移したカメグミです

日本の銀行口座、皆さんはいくつくらいお持ちでしょうか。1つだけという人は滅多にいませんよね

わたしも、メガバンクとネット銀行を中心に、以前は6行以上で口座を持っていました

移住の目処が立ってから、日本でのさまざまな契約を少しずつ減らしていきました

やってみると、予想以上に時間がかかったので、もっと前から少しずつやればよかったです

今回は、銀行口座を要領よく整理するコツをご紹介します

手続きには時間がかかる! 半年くらいの余裕をもって進めよう

もし1年後に海外移住する予定があるなら、今からもう整理をはじめてもいいくらいです

遅くとも、海外移住の半年前には整理に手をつけましょう

もちろん、口座の解約自体は、どの銀行でも一瞬でできます

ただし、手続きのために銀行窓口に出向かなければならない場合は、やっかいです

平日に働いている人は予定を調整する必要があるでしょうし、住んでいる地域によっては銀行の支店が近くにあるとも限りません

たとえば、学生時代のアルバイトの給与振込で使うために開設して、社会人になってから放置していた地方銀行の口座を、窓口まで出向いて解約するようなケースでは、窓口までの移動も含めて数日かかる人もいるかもしれません

さらに、たとえば「A銀行を解約する前に、残高をB銀行に移そう」というような時に、振込限度額や引落し限度額を変更しなければならないことがあります

一部の銀行では、こういった手続きも、窓口に本人が行かなければできません

また、銀行キャッシュカードに付帯していたさまざまな機能を、解約後に他の方法で利用できるように、調整が必要になるケースもあります(後ほどくわしく書きます)

これらの手続きが複数の銀行口座間で重なると、本当にバタバタします

移住直前は忙しいです。時間と気持ちに余裕があるうちに、銀行口座の整理を終わらせてしまいましょう

順序に注意して、銀行口座を解約する

日本の多くの銀行では、日本国内に居住していない人の口座開設を認めていません

これは、2017年1月1日に施行された「租税条約等の実施に伴う所得税法、法人税法及び地方税法の特例等に関する法律」(いわゆる実特法)に準拠するためです

そのため、最終的には、海外在住者にも口座維持を認めてくれる、数少ない銀行の口座だけを残すことになります

といっても、会社に勤めている場合、給与振込先に指定されている口座をいきなり閉じるわけにはいきません

口座を整理する順番を間違えると、生活に支障がでるので、気をつけて進める必要があります

銀行口座解約の基本方針

具体的には、次の順番で口座を整理するとよいでしょう

  • 1. 海外移住後も口座を維持できる銀行で、口座を開設する
  • 2. 「税制上の居住地が日本のみ」の利用者を対象とする銀行を、解約する。ただし、移住までの生活に必要な口座は残す
    • クレジットカードや公共料金の引き落とし先、給与振込先などを、できるだけ1.で開設した銀行に集約する
  • 3. 移住直前に、1.の口座だけを残して、ほかの口座をすべて解約する

海外在住者の口座維持を認めている銀行でも、専用のサービスを契約して毎月手数料を払う必要がある場合があります

わたしの場合、そういった銀行の口座は、上の3.の段階で解約してしまいました

銀行キャッシュカードに機能がついている場合は別のカードに切り出す

銀行キャッシュカードには、次のような機能がついている場合があります

  • クレジットカード
  • 航空マイレージ
  • 交通機関のICカード(Suicaなど)
  • その他ポイント

このような場合、口座を閉じてキャッシュカードを返却する前に、これからも必要なすべての機能を別のカードに切り出します

つまり、単純なSuicaカード、マイルカードなどを、それぞれ新たに発行します

その際、キャッシュカードに残っているポイントがあれば、移行できるものは移行しましょう

この記事の最初に、手続きには時間がかかるとお伝えした意味が、改めておわかりいただけると思います

場合によっては、銀行口座を一つ解約してキャッシュカード一枚を手放すために、別のカードが2、3枚必要になることもあるでしょう

面倒ですが、これを終えれば日本脱出にあたって身軽になれるので、ガマンしてやり遂げましょう

カードの枚数が多くなること自体は、問題ありません

1枚1枚のカードの機能を単純にして、どのカードでも単独で手放せるようにすることが大切です

お試し移住中は、銀行口座を維持したい場合

日本に住民票を残したまま、海外で数ヶ月だけ過ごしてみて様子をみたい場合、銀行口座をまだ閉じたくない人もいると思います

特に、これから新たに口座を開くには、金融機関にマイナンバーを提出する必要があります

マイナンバー提出が必須になる前に開設した昔の口座は、提出がどうしても必要になるまで維持しておきたい、という人もいることでしょう

その場合は口座残高をゼロにして放置し、本格的に移住する段階で正式に解約するのがよいと思います

口座残高をゼロにするには

方法は2つあります

  • 方法1. 残高をほかの口座にすべて振り込む
  • 方法2. ATMまたは窓口で残高をすべて引き出す

振込手数料がかからない状態の場合、あるいは手数料を気にしない豪気な人は、方法1でよいでしょう

手数料が気になる場合は、方法2を使いましょう

残高が大きくて、窓口だといろいろ聞かれそうで面倒という方は、ATMを使うのがよいですね。必要なら、事前にATM引出し限度額を上げておきましょう

といっても、ほとんどのATMでは端数の金額を引き出すことができません。端数がある場合は、次のようにします

まず、銀行ATMか窓口、もしくはほかの銀行(もちろん、手数料が無料の銀行がよいですね!)から、口座残高がちょうど1000円単位になるように、端数の金額を入金します

これは、口座残高に毎月の利子がついた直後のタイミングでおこなうのがポイントです

振り込んだ直後に利子がついて、またしても端数が発生してしまうと、もう一度端数調整をしなければならないからです

端数を埋めて、入金処理を確認してから、ATMでお金を引き出しましょう

本格移住した後も日本の口座をコッソリ維持したい? →法律は守りましょう

言わなければバレないと考えて、海外に移住した後も日本の銀行口座を残す人が多いようですが、自分自身の安全のためにも法律を守りましょう

実特法では、利用者が居住地を正しく申告しなかった場合に、罰則が規定されています(「六月以下の懲役又は五十万円以下の罰金」)

仮に犯罪歴がつくと、将来的に外国の永住権をとったり国籍をとったりすることが、難しくなってしまうかもしれません

  • 法律を守る
  • やましいことがないにもかかわらず、なにか疑いをかけられたら、専門家を雇って対応する
  • 万が一の場合、専門家へ十分な情報を提供できるように、あらゆる手続きには証拠を残す

日頃から誠実に生きていれば、何かあった時にも自分や家族を守れる可能性が上がると思います

日本の銀行口座を整理して減らす方法 まとめ

銀行口座を集約して減らす作業には、時間がかかります。海外移住を検討している人は、なるべく早めに手続きしましょう

銀行口座は、海外在住者に利用を認めている銀行だけに絞って残すのが、王道です

銀行のキャッシュカードを減らす時には、付帯機能を分解して、独立させるのがポイントです

持っていく荷物も、日本に残す契約も身軽にして、海外での新しい生活に飛び込みましょう

お読みいただき、ありがとうございました