一般人は急いで海外移住する必要があると考えた理由

時間 海外移住のきっかけ

追われるように海外移住したカメグミです。

このサイトをはじめるにあたって、最初のうちに書いておきたいのは、時間のことです。

なぜなら、海外移住をしようか、やめておこうかと悩んでいる間にも、時間はどんどん過ぎ去っていくからです。

そして、一般的に、二十歳を超えていると、時間がたてばたつほど海外移住できる可能性は下がります

数年前のわたしが切羽詰まった気持ちで海外移住先を探していたのは、まさにそれが理由でした。

この記事では、そんな話をしたいと思います。

理由その一、日本の状況の変化

避けられない少子高齢化

近い将来に日本社会がどうなるかは、統計の数字を見ることで、だれでも定量的に予測できます。

たとえば、少子高齢化の深刻化によって、2024年には50歳以上の人口が半分を超えるのは、もう動かしようのない、ほぼ確定した事実です。

より少ない若年層で、より多くの高齢者を支えることになります。

これから時間がたてばたつほど、人手不足の局面が増えるでしょう。

建設や介護などの重要な分野で、すでに人手不足が続いています。

自分や子どもがこの先何十年も生きていく場所として、日本が安全とは思えなくなりました。

改善しない、または悪化さえしつつある社会問題

次に、定性的な話になります。

日本にはいくつもの解決されるべき社会問題がありますが、それらが長年そのままになっていることが、心に重くのしかかっていました。

たとえば、

  • 環境汚染への取り組みが遅れている
  • いまだに過労死や職場での虐待が発生する
  • 民族差別や男女差別が減らない
  • 公教育で子どもの人権が軽視されている
  • 学校の英語教育が効果を上げていない

・・・といった問題は、わたしが子どもの頃から、あまり改善していないように見えます。

さらに、次のような点では、状況が年々悪くなっているようにすら感じます。

  • 災害が多すぎて、復興が間に合っていない
  • 言葉を使って仕事をする政治家が、日本語を大切にしなくなった
  • 政治家が嘘をついても更迭されなくなった

公平のためにいうと、交通事故死者数や自殺者数の減少など、数字で見て明らかに昔より良くなった部分も、もちろんあります。

しかし、全体的に見ると希望がなく、こういった問題が改善するのを待っていては、自分や子どもの寿命が尽きてしまうと考えました。

経済と財政の不安

また同時に、日本では経済成長の鈍化や、財政健全化の先送りが問題になっています。

2018年6月15日に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2018」の中で、日本政府は、基礎的財政収支(プライマリーバランス)の黒字化を、従来の目標だった2020年度から2025年度に先送りしました。

破綻するといわれながら、まだなんとか保っている日本経済ですが、破綻したら最後、日本円の価値はほとんど失われてしまいます。

上で挙げたような定量的、定性的な「未来のなさ」を心配して国を移動したいと思っても、経済が崩壊してからでは海外移住は難しくなります

海外移住が制度上しづらくなってきている実感

最近は、一般人のわたしですら、海外にお金を移動するのが手間だと感じるようになりました。

お金持ちではないし、なにも犯罪をしていないし、会社員として税金も納入済みにもかかわらず・・・

マネーロンダリング防止の名目で、マイナンバーをはじめとする様々な情報を提出しなければならなくなりました。

今後、この傾向が緩和されることはないでしょう。

はたして自分はいつまで実質的に移動の自由がある状態にいられるだろうか、と考えるようになりました。

日本人が海外移住することを問題視する世論の増加

少子高齢化の背景から考えて、近いうちに日本人が外国に出ていくことが問題視される社会になるだろうと、わたしは以前から感じていました。

実際におこなわれた調査の数字も、同じことを語っています。

次の記事では、Pew Research Centerが2018年5月〜6月に実施した調査について書かれています。

Despite Rising Economic Confidence, Japanese See Best Days Behind Them and Say Children Face a Bleak Future
Japanese feel better about their economy than at any time in nearly two decades. But they also believe average people are worse off than before the Great Recess...

記事の4ページ目にあるように、「日本人が海外移住すること」について、

  • 「少し問題だ」「まったく問題がない」とする人 — 39%
  • 「非常に問題だ」「かなり問題だ」とする人 — 58%

という結果が出ています。

一方、2002年の調査では、同じ質問に対して次のような回答割合でした。

  • 「少し問題だ」「まったく問題がない」とする人 — 57%
  • 「非常に問題だ」「かなり問題だ」とする人 — 39%

16年間で見事に逆転しています。

就労可能人口が減るにつれて、海外移住が人の減少につながることを、深刻にとらえる人が増えたのかもしれません。

海外移住が歓迎されない行為とみなされるようになると、移住に際して身近な人の反対にあうなど、今以上に難易度が上がるケースが増えることでしょう。

理由その二、移住先の状況の変化

さて、海外移住を真剣に考えはじめてから、取得可能なビザを探すために、わたしはさまざまな国の制度を調べました。

いろいろ調べているうちに、外国の移民受け入れの条件が年々厳しくなっていることに気づきました。

調べている間にも、制度の変更によって、移住のバーが目の前で上がってしまうことが何度かありました。

たとえば、わたしが見かけたのは、次のような変更です。

  • 移民に課される語学試験の最低点数が上がる
  • 移民申請の条件である年収規定が、特定の職業に対して値上げされる
  • 移民申請をする前に必要とされる就労期間が、従来よりも長くなる

わたしが海外移住を検討しはじめた時期は、シリアからの難民の受け入れが、世界中で大きな話題になっていました。

難民の受け入れだけでも大変な中、経済移民をどの程度入れるかについては、ひとつの国の中でも政党によって意見が分かれていました。

また、その時の国のリーダーの方針によっても、移民の受け入れ数は増減します。

自分でコントロール不可能な部分で、超えなければいけないバーが上がっていくのは、なかなか大変です。

理由その三、海外移住に必要な自分の能力の目減り

イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなど、いくつかの国では、ポイント制の移民制度を導入しています。

これは、年齢や学歴、職歴などをポイントに換算する制度です。

移民を希望する人は、一定以上のポイントを持っていなければ申請できなかったり、申請はできても承認されなかったりします。

こういった国に個人として移民するには、若くて、学歴があり、専門的な分野の職歴または職能があり、語学力が高く、現地の仕事のオファーをもらっていると有利です。

移住先に係累がいるわけでも国際結婚をするわけでもなく、わたしのようにゼロから海外移住する人は、なおさらこのことを直視する必要があります。

家族移民であれば、サポートしてくれる人が近くにいることから、本人の年齢や学歴、職業、語学力などは不問になることが多いのですが、個人移民にはそういった優遇がないからです。

絶対評価における可能性の目減り — 年齢

原則として、年をとればとるほど、移民では不利になります。

どの国でも、自国に貢献してくれる可能性が高い、働き盛りの若い人を、移民として優遇しているためです。

また、国や制度によっては、独身で子どもがいない人よりも、既婚者や子どもがいる人は、ポイント面で不利になります。

相対評価における可能性の目減り — ほかの移民希望者との競争

ビザも永住権も、発行数は青天井ではありません。

ある国に移住したいと思ったら、その国に住みたいと願っている世界中の人たちと一緒に、ふるいにかけられます。

現代では、これまで発展途上国や中進国と呼ばれてきた国々から、より良い暮らしを求めて、先進国へ移民する人々が増えています。

わたしのような平凡な人間は、そんな状況で勝ち目があるようには思えません。

わたしよりも語学ができて、学歴があり(もちろん英語で教育を受けていて)、良い仕事についている、年齢の若い人は、山のようにいるからです。

この流れは止まることはないでしょう。

つまり、時間がたてばたつほど、海外移住のチャンスは小さくなります。

一般人であるわたしが海外移住を急いだほうがよいと考えた理由 まとめ

まず、大前提として、少子高齢化という避けられない未来があります。

その中で解決が必要とされる多くの社会問題が、長い間あまり改善されることなく続いていて、おそらくこの先も大きく変わらないだろうと思いました。

手元にある日本円が、いつまで価値を持っているかも不透明です。

また、(わたしの場合は大した金額ですらない)そのお金も、最近では移動が制約されるようになってきました。

日本社会では、海外移住すること事態を問題視するような声が増えています。

一方で、多くの外国では、移民に対するバーがだんだん上がってきています。

この先、年齢を重ねれば重ねるほど、ポイント制での移住は不利になりますし、わたしとは比較にならないくらい優秀な移民希望者が、世界にはたくさんいるからです。

こういった理由から、一般人であるわたしは、海外移住を急がなければいけないと考えて、数年かけて実現しました。

お読みいただきありがとうございました。