海外移住するなら災害の少ない場所へ。自然災害が多い地域の調べ方

青空と草原 海外移住の計画

海外移住を考えはじめた時に、移住先の地域に災害が多いかどうかが気になる方も多いと思います

寒い暑いは我慢できても、土地や住居が破壊されうる避けようがない災害は、個人の力ではどうにもできません

今回は、比較的安全な場所に移住するために、個人が手軽にできる調査をご紹介します

自然災害の少ない場所に移住するメリット

移住後の暮らしで安心感を得られる

一番のメリットは、もちろん、生きていく上で土台になる安心感を得られることです

ここ数年の日本は、地震、津波、台風、大雨など、ほとんど一年中なんらかの災害に見舞われています

こういった状況の中で、過去に被災された経験をお持ちの方や、身近な方が被災された方はもちろん、すべての人にとって、「安全な場所に住みたい」というのは切実な願いだと思います

自然災害の少ない場所で、生活を脅かされることなく、安全・安心に暮らしたいものです

資産の安全を確保できる

災害の少ない場所に家を持つことで、貴重な資産や貴重品を失う確率を下げることができます

特に、海外移住後に住宅を買うことを考えている場合は、できるだけ自然災害の少ない地域を選びたいですよね

日本では一度家を買うと、手に入れた家の値段は下がる一方ですが、海外では買った後に値上がりするケースが多いです

しかし、せっかくそんな社会背景があっても、災害で家を失っては恩恵を受けられません

家を持つなら、台風が少ない地域で、地震が少ない地盤を選び、崖崩れや洪水が起きそうな場所を避けたいと考えるのは、当たり前のことです

また、家を所有する予定が当面ないとしても、災害の少ない地域で丈夫な家に住むのは、身体の安全を守るために重要です

地域の経済的な豊かさの恩恵を得られる

災害の頻度は、地域の治安や、人の心の安定にも影響します

常にどこかで災害が起こり、人々が住む場所や仕事を失っているような国では、たとえ自分自身が直接の被災者ではなかったとしても、落ち着いて暮らすことは難しくなります

災害からの復興は、すべての人々が安心して暮らすために、最も優先してなされるべきだとわたしは思いますが、そうすると、国や地域の予算の多くが復興に割かれると、福祉や教育などの分野への予算投入が後回しになるのも事実です

そして、災害が多い国に住むと、その状態が日常になってしまいます

できることなら、自然災害の絶対量が少ないところに住み、経済的、精神的に豊かな暮らしを追い求めたいと思いませんか?

災害の少ない場所に海外移住するには? 安全な場所を調べる

人生には予期できない困難が降りかかることがありますが、地形や統計から予期できる危険は、事前に調べることで避けられます

気軽にできる調査方法をご紹介します

Natural Hazards Viewerで災害が多い地域を調べる

過去に起きた大規模な災害の情報は、Natural Hazards Viewerで調べられます

どこの国や地域でどんな災害が多いのか、カンタンにざっくり見ることができるので、便利です

地震が多い地域を知りたいなら、次のように、「Layers」の「Significant Earthquakes」というチェックボックスをクリックします

災害情報サイトで、過去に地震が起きた場所を表示する

すると、過去に10名以上の人が亡くなった地震の発生場所が、地図にマークで表示されます

たとえば、フィリピンを拡大してみましょう(画像クリックで拡大)

フィリピンで過去に地震が起きた場所を表示する

マークの色の違いは、被害者数の大小です

マークの色の正確な意味については、「Significant Earthquakes」の欄にある表のようなアイコンをクリックすると、確認できます

たとえば、赤いマークは、1001名以上が亡くなった地震を示しています

マークをクリックすると、その地震の詳細を見ることもできます

フィリピン南部にある赤いマークをクリックしてみましょう

地震のくわしい情報を確認する

これは、1976年8月17日に起きたミンダナオ地震だとわかります。「Comment」には、英語で次のように書かれています

  • 地震と津波が起きた
  • 8,000人以上が死亡または行方不明になった
  • 90,000人以上が家を失った

甚大な被害を出した地震だったことがわかりますね

ただし、後で述べますが、個々の情報を詳細に見る必要はありません

地震の発生場所と地形やプレートを比較する

Natural Hazards Viewerでは、地図にプレートの境界を表示できます

地震発生場所とプレート境界を同時常時するには、「Layers」の「Significant Earthquakes」と「Plate Boundaries」のチェックボックスを両方クリックします

地震発生場所とプレート境界を同時表示する

プレート境界に近いほど地震が起きていることが見てとれます

たとえば、同じヨーロッパ大陸でも、プレートが重なり合っている地中海沿岸(イタリアやギリシャなど)では地震が多く、ドイツやフランス、イギリスでは地震が少ないことがわかります

ちなみに、Natural Hazards Viewerでは、海底の地形が地図上に最初から表示されています

地形に着目すると、たとえば、海底山脈に沿った海岸線では地震が多く、そこから離れると少ない、といったことも確認できます

災害情報を海外移住にどう使う?

一件一件の災害情報の詳細に注目するよりも、広い視点でおおまかな傾向を確認しましょう

具体的には、移住先として検討している国の全体が見えるように地図をズームアウトして、どのあたりにマークが集中しているかを確認します

その上で、「この都市は、移住対象として有りか?」というざっくりした見当をつけるために使いましょう

あるいは、ある国が移住の候補に挙がった時に、「国の西側はやめて東側にしておこう」といった、おおざっぱな方針を決めるのに役立ちます

ビザが取れる国から移住先を選ぶしかないけれど、なるべく安全な地域を選ぼう

海外移住先は、最終的には、ビザや永住権を発行してくれる国の中から選ぶしかありません

しかし、移住先の国はそれほど自由に選べなくても、地域は自分で選ぶことができます

仕事を探す地域や、家を借りる、または買う地域は、個人や家族の裁量で決められます

なので、インターネットや図書館などで得られる情報を駆使して、自分で安全と思える場所を探しましょう

なお、移住先の選択肢が少ない人の場合は、日本から脱出することが最優先になり、選り好みをしている余裕はないかもしれません

幸い、若ければ若いほど、いったんどこかの国へ移住しても、その後また別の国へ再移住するチャンスを得られる可能性があります

海外移住するチャンスが訪れた時に、マイナス面ばかりを見てしまってチャンスを逃すことのないようにしましょう

お読みいただきありがとうございました